治療の場(相談・サポート) 臨床研究

東洋医学研究室

 鍼灸や漢方薬は精神疾患における代替医療(alternative medicine)として注目されています。世界保健機関(WHO)もうつ病や神経症に鍼灸が有効である可能性を支持しています。抗うつ薬の目覚ましい普及にも関わらずアメリカや中国などにおいては、多くの人が「うつ」を主訴として鍼灸院を訪れています。中医学では「心身一如」というように、心と身体は一体不可分のものとして捉えられています。身体を病めば即ち心を病むことであり、心を病めば即ち身体を病むということであります。東洋医学では、身体状態を改善することが精神の健康にも役立つという考えが根本にあると言えます。
 平成20年度に当精神医療センター芹香病院に「ストレスケア病棟」を新設するにあたり、そのチーム医療の一環として鍼灸を取り入れることとなりました。東西両医学の立場からどのようにすれば「共通言語」が確立し、お互いが治療を補完してより良い治療ができるかについて検討を重ねてきました。まずは臨床経験上精神症状との関連が強いとされる東洋医学的な身体所見(経穴の反応)のスコア化を試みることを出発点とし、K式鍼灸スコア(KSAS)を作成しました。さらに鍼灸のプラセボ効果を正確に評価するためシャム鍼と呼ばれる特殊な鍼を用いた検討も行っています。
 本研究室では精神科医療における東西両医学の適切な融合を目指して研究を進めています。

PAGE TOP