看護局のミッション
患者さんに寄り添い、自己決定・自立を支援し、患者さんと共に可能性にチャレンジします。
看護局のビジョン
- 患者さんやご家族の尊厳及び人権を尊重し、患者さんの意思決定を支援します。
- 精神科看護の専門性を追求し、患者さんやご家族に信頼される質の高い看護を提供します。
- 患者さんの社会生活を支えるため、チーム医療の推進者としての役割を発揮します。
- 看護の本質を追究し、誇りとやりがいをもてる人材を育成します。
- 経営的な視点を持ち、資源を有効に活用します。
看護局長のメッセージ
精神科単科の専門病院である神奈川県立精神医療センターには、外来と一般精神科病棟、精神科救急病棟、専門病棟(依存症、ストレスケア、思春期、医療観察法)があり、様々な病期にある患者さんや、より高度で専門性の高い治療を必要とする患者さんに医療を提供しています。
精神科看護は「こころにかかわる」仕事です。私たちは、患者さんに関心を寄せ、何を思い、どうなりたいのかを対話を通して理解しようと努め、目標に向かって共に歩むことのできる看護を大切にしています。そのためには、精神疾患や治療についての知識を持ち、患者さんとのかかわりの意味を考えながらスキルを磨き続けることが大切です。また、「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」が推進され、病院で働く看護師にも「精神障害を持つ方の地域生活を支える」視点で看護を提供する力が求められています。看護局では、組織の目標に向かって看護師一人ひとりがキャリアアップできるように、院内研修とOJTをつないだ教育体制を整えています。そして、根拠と意図を持った質の高い精神科看護を目指し、系統立てた教育計画に沿って成長を支援しています。
精神科看護の真髄は、「人とのかかわり」そのものにあります。生活のしづらさや生きづらさ感じている患者さんの「その人らしさ」を大切にかかわりながら、笑顔があふれる病院になるように、新しい「チャレンジ」を積みかさねていきたいと思っています。
副院長兼看護局長
萩原 綾子
看護体制
看護配置基準 | 救急病棟、思春期病棟 10:1 ストレスケア病棟 13:1 依存症病棟、一般病棟 15:1 医療観察法病棟 1:1.3+4 |
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看護方式 | チームナーシングに受け持ち制を併用 |
夜勤体制 |
【二交代制】 【三交代制】 ※病棟の状況により異なります。 |
精神科看護職の倫理綱領
- 人権尊重
精神科看護職は、いついかなる時でも、対象となる人々の基本的人権を尊重し、個人の尊厳を傷つけることなく、権利を擁護する。 - 善行
精神科看護職は、対象となる人々の自己決定を尊重しつつ、最善の利益に基づいて共に考え、最善と思われる看護を提供する。 - 無危害
精神科看護職は、対象となる人々に、危害を及ぼしてはならない。また、危害が及ぶのを防ぎアドボケイトとして行動する。 - 知る権利、自律、自己決定の尊重
精神科看護職は、対象となる人々の知る権利を尊重し、説明責任を果たすとともに、意思形成、意思決定を支援する。 - 守秘義務
精神科看護職は、職務上知り得た情報に関する守秘義務を遵守し、個人情報を保護する。 - 自己管理
精神科看護職は、看護を提供するうえで必要な自分自身の体調管理を行い、自己の意思で感情、思考、行動を制御できる状態を保つよう努力する。 - 人格の陶冶(とうや)
精神科看護職は、看護という仕事を誇りあるものとするために、看護職として日々の行動の是非をわきまえて、社会の信頼と期待に応えられるよう良識ある態度を示す。 - 継続学習
精神科看護職は、専門職の責務として、個々人が看護実践、および継続した学習を行い、看護にかかわる能力を維持・向上できるよう努力する。 - 看護の探究・発展
精神科看護職は、実践の構築、および看護研究により、対象となる人々に有益な看護を探究し、精神科看護の発展に貢献する。 - 多職種連携
精神科看護職は、対象となる人々が、その人らしく地域で生活できるよう、当事者、および家族とそれらの団体、他の専門職・各種団体との連携を図る。 - 社会貢献・正義
精神科看護職は、精神障害に関する正しい知識の普及やこころの健康づくりに寄与する。また、障害等の種類や有無を問わず、誰もが差別なく受け入れられ、安心して暮らせる社会の実現に貢献する。 - 法や制度改正等に向けた政策提言
精神科看護職は、専門職能人として社会の要請に応えられるよう、専門職組織を通じて対象となる人々の権利擁護や、精神科看護の水準向上、価値の発展のために政策提言等を行い、よりよい制度の確立に貢献する。
2021年5月15日改正
一般社団法人日本精神科看護協会