思春期(4B病棟)

思春期(4B病棟)

思春期(4B病棟)

病棟の特色・アピールポイントについて

  • 思春期年齢の患者さんの治療を行います
    地域の医療機関からの紹介だけでなく、教育機関、福祉機関、ご家族からの相談にも対応していきます。地域での生活基盤や教育の機会が失われないよう、医師・看護師・公認心理師・作業療法士・精神保健福祉士等、多くの職種で連携した集約的治療を行い、短期間での入院加療を目指します。
  • 本人・家族の回復・成長を支援します
    思春期年代は自立を目標とする成長発達の過程にあることが特徴です。当病棟では症状の見立て、治療を行うと同時に、患者さんとご家族の健康的な面を見出し支援することを目指しています。退院後も安定した生活が継続できるよう、地域の教育機関、児童福祉機関、精神保健機関、他の医療機関とのネットワークを入院中から構築していきます。
  • 全室個室となっており、プライバシーに配慮した快適な療養環境です。
  • 専用の外部空間(テラス)が確保されており、建物から出ることなく青空の下で軽い運動が行えます。
  • 病棟内に県立横浜南支援学校芹ヶ谷学級があり、治療の中で教育上の配慮が必要となった入院患者さん(中学生)に対応しています。学習室はインターネット授業に対応できるよう学習環境を整えています。

対象者について

  • 原則的に中学・高校生年齢の方(12歳~18歳)で、思春期病棟入院による治療効果が得られると主治医が判断した患者さんです。
  • 精神科専門病院という性質上、身体管理を要する患者さん(摂食障害等)については対応できない場合もあります。

スタッフについて

  • 医師、看護師の他、病棟担当の精神保健福祉士、公認心理師、作業療法士、薬剤師、管理栄養士が在籍し、必要に応じて患者さん、ご家族への支援を行っています。

入院までの流れ

まずは電話でご相談ください。精神保健福祉士がお話をうかがい思春期外来への予約をいたします。医師の診察にて入院が必要と判断された場合、入院の予約をいたします。

思春期ゲーム行動症(依存症)の入院治療について

  • 入院治療について中高生に対し、ゲーム行動症(依存症)プログラムを提供いたします。なお、本入院プログラムは、本人自身が入院希望の方のみが対象です。

 成人(19歳以上の方は通常の依存症外来を受診していただき、通院・入院ともに対応可能です。


■対象となる患者さん

 (1)思春期ゲーム行動症(依存症)プログラムを受診希望される方

 1.12歳~18歳の方(ただし、高校生あるいは高校生年齢の方は、8月1日以降に初診受付を開始します。)

  1.  2.受診を希望される方に治療、入院の意思がある
      ※ 入院を希望されない方は、本専門外来の受診をお断りしております。
  2.  3.最近不登校で、生活リズムが乱れている方
  3.  4.著しい暴力性、違法行為が認められず、重度のうつ状態でない方
  4.  5.養育者が面会や家族会などに参加できる方
  5.  6.入院前、検査のための通院が可能な方
  6.  7.退院後、診察のための通院が可能な方
  7.  8.(中学生の方のみ)主治医が院内学級の利用を必要とする場合に転籍に同意できる方
      ※ その他、電話相談時に相談員が状況を確認致します。
  8.  (2)成人(19歳以上)ゲーム行動症(依存症)治療を受診希望される方
  9.   依存症外来を受診ください。
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     現代社会において、インターネット・ゲームから離れて生活することは困難です。そのため、ゲーム行動症(依存症)に対する治療は、ゲームを無理矢理やめさせることを目標にはせず、イン ターネットやゲームとの健康的な付き合い方を考えていただくことを目指しています。ゲーム行動症の治療を目的とした入院では、本人が納得したうえで一時的にインターネットを離れる(デジタルデトックス)ことはありますが、原則として強制的に入院させたり、ゲームを無理矢理取り上げたりすることはいたしません。

プログラムについて

    1. 1.生活リズム
       1.生活リズム
    2.   入院生活では、規則正しい起床・就寝や食事、日中のプログラムへの参加、院内学級への登校(中学生)などを通し生活リズムの改善を目指します。なお、当病棟では、病状にあわせてゲーム行動症(依存症)の専門プログラムと、思春期病棟の誰もが参加できる共通ぷプログラムを組み合わせて体験していただきます。
    3.  2.仲間関係
        同じような悩みを抱えた仲間たちと一緒に生活し、遊び、学び、課題に取り組むことで、仲間への安心と自信を取り戻していきます。
    4.  3.大人との安心・安全な関係
        ゲーム行動症(依存症)に至る要因の一つに、学校や社会における傷つき体験があります。そうした子どもは大人への安心感・信頼感を失っていることがあります。
        医師・看護師・心理士・作業療法士、ソーシャルワーカーや院内学級の教員などの多職種が、入院生活やプログラム、授業などを通じて、大人と関わることへの安心感や信頼感を取り戻していきます。
    5.  4.学校への安心感
        学校、教員、勉強、テストなどへの恐怖や拒否感があり、行かなければと思っても一歩が踏み出せない子どもも少なくありません。中学生は院内学級にて少人数で個別的な教育環境の中、学校に対する安心感を取り戻していきます。なお、院内学級を利用するには神奈川県立南養護学校(中学部)への転籍手続きが必要となります。
    6.  5.薬物療法
        睡眠リズム障害や不安、イライラ、衝動性などの症状が見られる場合、必要に応じて、薬物療法を保護者や本人と相談して実施します。
    7.  6.家族支援
        主治医と本人、保護者との面接で今後の生活やインターネット、ゲームのルールなどを話し合う場を作ります。また、ゲーム行動症(依存症)の治療には本人の治療だけではなく、ご家族の理解や対応を知って頂くことも不可欠です。このため、ゲーム行動症(依存症)について、本人への接し方などを学ぶとともに、家族が抱える苦悩を分かち合い、家族同士が交流する場として家族会を定期的に実施します。
    8.  7.退院後の連携
        入院中の様子や治療に関する情報を、元の学校など退院後に関わる方々に提供し、関わり方などを話し合います。また、すぐに学校に戻ることが難しい場合は、代わりとなる居場所探しをお手伝い致します。
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