治療の場(入院・外来治療) 専門治療

rTMS療法

当センターでrTMS療法を受けるには

 rTMS療法には、NeuroStar装置(米国Neuronetics社製)を使用し、当センターのrTMS療法室で、訓練を受けた医師によって、定められたやり方で行われます。この治療は外来または入院において実施することが可能ですが、外来の場合、連日の通院が必要となりますので、それにともなう負担を事前に担当医師とご検討下さい。また、当センターでは外来通院でのrTMS療法実施の体制がまだ整っておりませんので、当面のところ入院での実施のみとなります(入院期間は病状にもよりますが、1~1.5ヶ月程度となります)。
 初回の診察で、rTMS療法の適応の有無について、有効性と安全性の観点から評価します。必要に応じて、薬物療法の調整や詳しい検査(脳波検査、頭部MRI検査など)を実施することがあります。初回のrTMS療法実施日は、刺激部位と刺激強度を決めてから(20分)、治療を開始します。専用のトリートメントチェアに座って、左前頭部(左側ひたいの数cm後方)に治療コイルを設置します。刺激そのものは約40分間かかりますが、その間は訓練を受けた医師や医療者がそばで見守っています。刺激にともなう不快感などございましたら、遠慮なくお知らせ下さい。初回の刺激では、刺激時の痛みや不快感を感じる場合もありますが、慣れによって軽減します。刺激中の痛みが強い場合には、一時的に刺激強度を下げることも出来ます。治療終了時には、医師が副作用や精神症状を評価します。2回目の治療以降は、原則的に、刺激部位と刺激強度を決める手順はありません。毎回の治療の前後で、医師による診察を受けて頂きます。治療クールの終了については、有効性、安全性に基づいて、医師が判断いたします。rTMS療法の治療クールは3週間から最大6週間です(図5参照)。

rTMS 図5
図5

rTMS療法の申し込み方法

 当センターでは、多くの患者さんにrTMS療法を保険医療で受けて頂けるように、その体制を整えるように多職種チームで努力しております。しかし当面のところ、月に2~4名の患者さんのrTMS療法(20~30セッション/人)を実施するのが精一杯の状況です。受け入れ可能人数が限られているために、お待たせすることもございますが、何卒ご容赦下さい。特に、病状が切迫している場合には、rTMS療法の順番を待つのではなく、rTMS療法以外の治療法も積極的にご検討下さい。

  1. 当センターに通院中または入院中の場合
     担当医師にrTMS療法の希望をお伝え下さい。「rTMS療法の適性に関する質問票」(下記掲載)を提出して頂いた上で、担当医師とrTMS療法担当精神科専門医との間で話し合います。rTMS療法の実施が適切である場合には、申し込み順に従ってご案内いたします。様々な理由によって、rTMS療法の導入が適切でないと判断した場合にはその旨を担当医師よりご説明いたします。
  2. 当センター以外の精神科医療機関に通院中の場合
     まずは、担当の精神科医師に当センターでのrTMS療法実施についてご相談下さい。担当の先生のご判断によって、rTMS療法の適応がある場合には、当センター宛の診療情報提供書を作成してもらい、「rTMS療法の適性に関する質問票」(下記掲載)とともに以下までご郵送下さい。尚、電話によるお問い合わせは受け付けておりませんので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 〒233-0006 神奈川県横浜市港南区芹が谷2-5-1
    神奈川県立精神医療センター 福祉医療相談科 ストレスケア病棟担当宛


    rTMS 図6
  3. 精神科医療機関にかかっていない場合
     rTMS療法は精神科医療機関において専門的な抗うつ薬の治療を受けているのに十分な治療効果が得られない場合に適応となる治療です。従って、現在精神科医療機関にかかっていない方は対象となりません。まずは、地域の精神科医療機関を受診して下さい。その上で、うつ病の診断を受けた場合には抗うつ薬による治療をお受け頂いた後にrTMS療法について再度ご検討下さい。

PAGE TOP