治療の場(入院・外来治療) 専門治療

rTMS療法

治療的位置づけ

 図4の縦軸は抑うつ症状の重症度を示しており、横軸は急性期から維持療法期までの病期を示しています。薬物療法(青色)はもっとも広い守備範囲を示しており、第一選択の治療となります。しかし、薬物療法に十分反応しない患者さんが約3割いると言われておりますし、多剤併用や適応外使用の課題も指摘されています。最重症例の急性期に限定して実施されるのが修正型電気けいれん療法(mECT、赤色)です。mECTは自殺を抑止する効果も強力で、人命救助的位置付けとなります。維持療法期(軽症例では亜急性期も)を中心に活躍するのが、認知行動療法(CBT)やリワークなどの社会復帰リハビリテーション(紫色)です。このようなうつ病医療の現状を考えると、mECTを実施するほど重症ではないが、CBTやリワークを継続することが難しい(亜)急性期の患者群(緑色)がrTMS療法の位置付けと推測されます。また、顕著な副作用によって薬物療法を十分に実施できない症例に対する治療選択肢としてもrTMS療法は有意義であります。このように、rTMS療法が薬物療法やmECTを補完しながら、維持療法期への移行を促進する手段の一つになり得るだろうと期待されます。ご自身の病状に対してどのような治療選択肢が必要となるのか、担当医師とよくご相談下さい。

rTMS 図4
図4

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