治療の場(入院・外来治療) 専門治療

rTMS療法

日本でrTMS療法を受ける方法

 現状において、日本の精神科医療においてrTMS療法を受けるには主に以下の4通りの方法があります。

  1. 保険医療によるrTMS療法:
     うつ病患者さんが対象となり、当センターでも実施しています。自己負担額は、3割負担とすると1セッションあたり3,600円となりますが、総セッション回数、入院期間などによって自己負担の総計は異なりますので、入院の際にご相談下さい。また、高額療養費制度の対象となります(但し、食事代、差額ベッド代などは保険適応外となります)。
     なお、保険医療でrTMS療法を提供している医療機関の一覧は以下のサイトもご覧ください。
  2. 先進医療BによるrTMS療法:
     双極性障害の患者さんが対象となり、国立精神神経医療研究センター(NCNP)を中心として限定された医療機関において実施されます。検証的な臨床試験となりますので自己負担額はありませんが、厳密な効果検証のためにシャム刺激という偽物の刺激を割り当てられる可能性があることは事前に了解する必要性があります。また、臨床試験への組み入れ基準がありますので、希望しても受けられない場合があります。
     詳細は以下のウェブサイトをご参照ください。
  3. 臨床研究におけるrTMS:
     大学病院などの医療機関において行われる臨床研究に協力する形で参加します。上述の先進医療Bと同様に、自己負担額はありませんがシャム刺激を受ける可能性があります。倫理審査委員会の承認を受ければ、うつ病以外の精神疾患に対してrTMS研究を実施することが許可されます。また、治療的介入の研究になるため、臨床研究法に基づいた特定臨床研究に該当する場合が多いです。当センターでは現在rTMSの臨床研究は実施しておりません。
     国内の臨床研究の情報は以下のサイトより検索することが出来ます。
  4. 自由診療によるrTMS:
     対象は医療機関によってばらつきがあり、多くの場合診療所で行われています。自己負担額も様々ですが、高額な場合が多いです。諸般の都合によって自由診療を検討する場合には、事前に以下の点などを確認しておかれることを強くお勧めいたします。
    • rTMS療法に使用される機器が日本での承認を受けた機器であるかどうか?
    • 保険で承認された刺激量、刺激強度、刺激方法が守られているか?
    • 最終的な自己負担額がいくらになるのか?
    • 精神科専門医が常駐しており、rTMS療法に限らずうつ病治療全体の相談に乗ってくれているか?
    • rTMS療法を実施する医師やスタッフ全員が日本精神神経学会が主催する講習会と企業が主催する講習会の2つを受講しているのかどうか?
    • 適性使用指針にあるrTMS療法の対象基準を検討しているか?うつ状態なら何にでも効く、光トポグラフィーなどの検査をすればrTMS療法の適応が分かる、などといったエビデンスの歪曲がないかどうか?
    • 適性使用指針にあるrTMS療法の有効性や副作用、禁忌事項を正確に把握できているかどうか?
      有効性が誇張され、副作用や禁忌事項が軽視される場合には注意が必要です。
    • 適正使用指針にあるrTMS療法の適応外について認識できているかどうか?
    • 副作用としてのけいれん発作が起こった際の対応や医療連携体制がどうなっているのか?
    • うつ病の病状悪化によって入院の必要性が生じた際に医療連携体制があるのかどうか?

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