6月27日に韓国の精神健康社会福祉学会の中毒管理委員会の皆様が当センターを来訪されました。
中毒管理委員会は韓国で専門家養成課程の運営と中毒(本邦における依存症)専門社会福祉士の資格管理を目的として2012年に立ち上がった委員会です。
見学には多くの大学の教授や回復施設の所長など韓国から8名の方、また、当センターで長く連携している女性回復施設インダーの方などもお越しになり、情報交換や病院見学をしていただきました。
韓国は日本と依存症の文化も似ており、昔からアルコール依存症が大多数を占めていましたが、最近は向精神薬やゲームの依存症が増えているという共通の課題が話題となりました。また、当センターから当事者中心の治療やトラウマ・愛着形成に着目した治療を提供しているとご紹介した際には、韓国でもその流れができてきている、といった感想をいただき、当センターの病棟や外来での治療の苦労や工夫について高くご評価いただきました。
依存症を取り巻く環境は時代や文化によって変わりますが、文化の近い韓国でも同じような課題があることをお聞きでき、医療構造では異なる部分もありながら、互いに学びあうことが出来る大変有意義な時間となりました。