公開・イベント

依存症セミナー<回復の伴走者となる ~聴ける・話せる・向き合える~>を開催しました

 716日(水)に当センター講堂にて、「依存症セミナー」を開催しました。雨天にもかかわらず、40名の皆様にご参加いただきました。

 本セミナーは、依存症に悩むご本人を支える医療機関、回復支援施設、行政機関等の職員、そして支援について学ぶ学生の皆様を対象に、依存症支援の在り方について共に考えることを目的に、毎年開催しています。

 今年度は「回復の伴走者となる ~聴ける・話せる・向き合える~」をテーマに開催しました。前半は動機づけ面接法の講義、参加者によるロールプレイを実施し、「当事者」「支援者」「観察者」それぞれの役割を体験することで、多角的な視点から支援を考える機会となりました。

 また、後半は回復施設のスタッフとして活動されている当事者の方や、依存症の方のご家族をお招きし、体験談や支援への思いなど、貴重なお話をお聞きすることができました。座談会でも参加者の皆様から活発な質問や意見が寄せられ、大変有意義な時間となりました。

      

 「ロールプレイでは各立場の視点を体感することで、相手の感じ方をより理解できた」「当事者の正直な声を直接聞けたことが印象に残った」「依存症支援への理解が深まった」など、多くの前向きなご感想をいただきました。

 依存症は、今なお偏見や誤解にさらされやすい病気です。回復には、本人の認識だけでなく、家族や支援者を含めた周囲の理解と支援の姿勢が欠かせません。 

 神奈川県の依存症治療拠点機関として、今後も地域や支援者と連携しながら、依存症に関する正しい理解と支援の輪を広げてまいります。