当センターについて

所長あいさつ

岩井 一正 平成27年4月1日から神奈川県立精神医療センターの所長の職を、前任者の岩間久行から引き継ぐことになりました。責任の重さに身のひきしまる思いでございます。皆様のご指導ご鞭撻をお願いいたします。
 当センターは新病棟の新築工事を無事に終え、平成26年12月1日に面目を一新してあらたな診療体制のスタートを切りました。これまで長きにわたって、多くの方々のご支援ご協力を賜りましたことを、ここに謹んで感謝申し上げます。おかげさまで新病棟は、スタート後の数ヶ月の内外の評価では、おおむね順調な運営と認められ、明るく清潔な外観、そしてクライエント・フレンドリーな内部構造、諸設備の充実は、患者さん、ご家族、そして訪問された方々にも好評をいただいています。事実これまでよりも多くの方が来院されるようになりました。また従事する私どもにとっても働きやすいものとなっています。
 そもそも新病棟の基本コンセプトは、機能的かつ合理的な病棟、安全・安心な病棟、周辺環境に配慮した病棟、地域との交流を掲げ、館内にいても外部の自然な光や風を感じられる構造を目指しておりました。それらはおおむね実現されたものと自負しております。今後引き続いて外構整備を実施し、完成した暁には再び緑豊かな精神医療センターが完成する予定となっています。
 近年精神科医療はめまぐるしく変貌し、現在もその途上にあります。新たな精神医療センターはこのような精神科医療の変化に呼応し、来るべき変化にも十分耐えうる組織体制を整備いたしました。その概略は、県内の精神科救急医療の基幹病院としてこれまで同様に中核的な役割を果たすとともに、他施設では開設がむずかしい依存症医療や医療観察法医療、そして難治なうつ病を対象とするストレスケア医療の他に、新たに思春期精神科医療を新設するなど、精神科専門分野を整備しました。さらに短期に集中的な治療を施して入院期間を必要最小限に止め、早期に患者さん自身の生活の場にお戻りいただいて、治療を継続できるよう外来および社会復帰部門の強化を図りました。詳しくはそれぞれのセクション紹介のページをご覧ください。
 現代の精神医療は患者さん中心のチーム医療の提供にあります。この方針に従い神奈川県立精神医療センターの医療は、精神科医や看護師だけでなく専門性を持つ多くの職種が連携してチームを作り、必要とされる医療を提供することを基本にしています。医療提供の場は地域を主と捉え、入院が必要な場合にも必要最短な期間で医療提供を行うことを目標としています。
 また、これからの精神医療に求められるのは医療の質の向上というコンセプトです。当センターに医療を求められて来院された患者さんの回復の時期や水準を追跡して、経験を網羅的に蓄積します。こうすることによって、一人一人の患者さんをいかに早く最良の回復水準に導き、地域での生活のなかでその水準を維持していただけるかを具体的に考え、この目標の実現の方策を具体的に立案する作業を繰り返すことが医療の質の向上運動の本質です。神奈川県立精神医療センターは、全職員をあげてこのコンセプトの実現にむけて、努力していく覚悟です。
 さらには、地域の皆様そして関連施設とのより緊密な連携の形の実現があります。多方面にわたる密なネットワーク作りを模索し続ける所存でございます。
 県立精神医療センターは、担うべき県立精神病院としての役割をうまずたゆまず追求し、県民の皆様に納得していただけることを目指します。その名に示されているとおり、県の精神医療のセンター、すなわち中心となれるように努力をつづけます。皆様のより一層のご理解とご支援をお願い申し上げます。

精神医療センター所長 岩井 一正

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