治療の場(相談・サポート)臨床研究 依存症研究室

スタッフ紹介

臨床心理士
 早坂 透 (はやさか とおる)

略歴

 2009年秋田大学大学院教育学研究科修了。修士(教育学)。2009年から2年間、浜松医科大学医学部附属病院精神神経科に臨床心理研修生として在籍。同時期に、同大学関連病院の城北公園クリニック(精神科外来)、岡本クリニック(もの忘れ外来)、福田西病院(精神科デイケア)を兼務。2011年神奈川県立精神医療センターせりがや病院心理相談科に移り、心理士業務とソーシャルワーカー業務を兼任する。2014年から心理士業務の専従となり、感情に焦点を当てた多職種協働包括的治療戦略(Serigaya Collaboration for Open heart Project: SCOP)の開発と実践を担う。2014年12月の統合後から神奈川県立精神医療センター社会復帰療法部心理科。

関心領域

 効果的な多職種連携、SCOPプログラムの開発と効果測定、薬物依存症に対するグループ療法(Serigaya Methamphetamine Relapse Prevention Program: SMARPP)の参加状況と治療継続性の関連や、プログラムへの適応を予測する心理社会的要因の研究。

最近の主な業績/研究内容の紹介

受賞

 第48回日本アルコール・薬物医学会優秀演題賞 受賞

学会発表

  • 早坂透,板橋登子,大曽根しのぶ他:知的水準が低い薬物依存症者が集団認知行動療法SMARPPに適応するために必要な認知的要因の検討,日本アルコール・薬物医学会雑誌,48(4),171,2013
  • 早坂透,小林桜児,渡會繭子他:物質依存症患者の感情調節に焦点を当てた多職種協働集団治療パッケージSCOPの導入(1),日本アルコール関連問題学会大会プログラム・抄録集,36,225,2014
  • 早坂透,板橋登子,小林桜児他:物質依存症患者の感情調節に焦点を当てた多職種協働集団治療パッケージSCOPの導入(2),日本アルコール関連問題学会大会プログラム・抄録集,36,226,2014

研究内容の紹介

  1. SCOP研究
     多職種協働で感情に焦点を当てた新プログラムを開発し、治療効果を検証することを目的としている。従来の治療法と比べてより本質的な問題を「掘り下げる」介入法を開発することで、治療の選択肢を増やすことを目指している。

    スケジュール
     2013年12~2014年3月:草案期
      SCOP草案段階。新プログラムの開発に向けて情報収集およびディスカッション。
     2014年4月~2015年3月:実践期
      プログラムを実施と並行して内容および方法の修正と改善をくり返す。
      治療効果の検証①(治療継続と新規の自助グループへの参加を指標に)。
     2015年4月~:効果検証期
      治療効果の検証②(自記式評定尺度を用いた心理的変数を指標に)
      予後調査
  2. SMARPP研究
     当院で実施しているSMARPPの中でもSMARPP-16は、入院から外来に同一グループのまま移行できる構造に独自性がある。5年間のSMARPP-16の実践の中で、グループへの適応がよい患者と思わしくない患者のそれぞれの特徴を抽出している。その共通点の中でプログラム適応を予測する要因を特定し、スクリーニングの基準を作成することを目的としている。この振り分けを科学的な根拠に基づいて行うことによって、SMARPPの治療効果をより高める狙いがある。また、SMARPP-12(外来女性患者を対象)のグループやショートケアのプログラムとして装いを新たにしたSMARPP-24(外来患者を対象)のグループの治療効果についてもあわせて検証する。

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